民謡かがやきコンサート

10月7日(火)東京中野区の「なかの芸能小劇場」にて「みんよう若草物語 民謡かがやきコンサート」が開催されました。
ビクター専属歌手4名が揃って民謡姉妹としてのコンサートとのことで、開場時間前には既に受付前に長い列に並ぶ人たちが時計を気にしながら開場時間を心待ちにしていました。
民謡4人姉妹とは藤みち子さん、須藤圭子さん、武花千草先生、おもだか秋子さん。


場内は写真撮影禁止のため、写真は関係者ご提供によるものです。


会場に大きなブザー音が聞こえ開幕を知らせると、三味線と太鼓の音に民謡の唄声が会場に響き渡り、おや? 音源を流しているのかなっと思った途端に幕がゆっくりと上がり、少し開いた幕と舞台の間から民謡4人姉妹の着物の裾模様が揺らいでいるのが見えると、会場からは大きな拍手が早く幕を上げろとばかりの催促に聞こえるほどでした。


幕が段々とあがるにつれ、一人一人の姿が表れながら唄声も大きく響き渡り、幕が上がりきってのオープニングとなりました。大きな拍手と共に出演者の笑顔が会場いっぱいに広がりました。


まずは、ご挨拶がわりに一人一人の唄声が、津軽三味線と尺八とが太鼓の響きに乗せられて次々と歌い継がれてゆきました。おもだか秋子さんは北海道の「道南口説節」、須藤圭子さんは青森県の「津軽よされ節」、藤みち子さんは茨城県の「磯原節」、そして武花千草先生は武花家出身の秋田県の「本庄追分」を朗々と唄われました。


次のコーナーでは民謡聴きくらべとして「音頭」のテーマで4人が音頭とつく民謡をご披露されました。おもだか秋子さんは青森県の「津軽音頭」、藤みち子さんは三重県の「伊勢音頭」、須藤圭子さんは千葉県の「白浜音頭」、武花千草先生は北海道の「出船音頭」。隣の席の千草先生のお弟子さんが一緒に口ずさんでいました。


みんよう若草物語~四人で綴る民謡の調べ のコーナーは、最初の人が唄うときは次の人が太鼓を叩き、入れ替わって唄の番、太鼓も次の人が受け継ぎという歌と太鼓のリレーの様で人の動きも舞台の華でした。


休憩時間のあとは、三味線と尺八による演奏が第二部の幕あけを飾ります。椿 正範さんの津軽三味線と菊地河山さんの尺八の息の合った演奏にお客様から感動の拍手が送られました。


民謡と歌謡曲、舞踊曲の融合のコーナーでは、おもだか秋子さんは「初舞」、須藤圭子さんは「望郷長持唄」、藤みち子さんは「藤のはな節」を唄われ、武花千草先生はよく知られている神奈川県民謡の「ダンチョネ節を唄うにつれて三味線も増えるなどオシャレな雰囲気で民謡と味の違う歌謡曲として唄い上げていました。


舞台の盛り上がりの時がエンディングの時。エンディングはその盛り上がりの雰囲気そのままに、2025年総おどり曲「かがやき音頭」を全員揃ってが歌い上げるとのこと、と、その前に、踊りの振り付けの先生と作曲者がステージ前にぶと踊りに参加する人たちも次々と横に並び、そこで演奏開始!    

会場は手拍子をとる人、踊り手の手をまねて座ったままで手の踊りをするひと、一緒に歌う人などで宴会ムードで大盛り上がり!


4人姉妹が一礼をして退場すると即座に「アンコール、アンコール」の声。ややもしてから4人姉妹が舞台にご登場。アンコール曲は会場が東京の中野ということもあり「東京音頭」でお賑やかにお開きとなりました。


4人姉妹のそれぞれの持ち味を遺憾なく発揮しての圧巻の舞台は、お客様に民謡のエッセンスが濃縮されて届けられたことでしょう!

素敵な舞台を有難うございます!


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