
第57回 武花会民謡まつり
5月11日(日)お天気に恵まれて第57回目を迎えた「武花会民謡まつり」が鶴見公会堂にて開催されました。武花民謡会が主催し、後援はキングレコード株式会社、(公財)日本伝統文化振興財団、秋田民謡普及協会、武花烈子・千草後援会によるもので、民謡会各会派が参加しての大きな民謡まつりでした。
舞台は6部構成で民謡の唄、合唱、楽器演奏に踊りと色とりどりな舞台の幕替わりで、長丁場の時間も気が付けばフィナーレを迎えるほどの楽しい舞台となりました。
第一部は武花会会員一同による「武花音頭」からの幕開けです。


二部は竜浩会による津軽三味線合奏からスタートです。

各会派の皆さんの民謡が次々に会場に響き、やがて舞台は三部へと移ります。
第三部は「新名取 輝きの瞬間」で民謡武花流名取及び師範になられた方のご紹介がありました。

続いて、民謡武花流家元 武花烈子先生の一般財団法人日本郷土民謡協会 令和六年度「名人位」授与を祝して寿ぎ曲「祝いめでた~博多手一本」が男性合唱により披露されました。

めでたい舞台は武花会アメリカチームに引き継がれます。武花会と津軽三味線竜浩会はアメリカ在住の生徒さんがおりますが、この度はカリフォルニアとオレゴン州ポートランドからの参加です。

ポートランド在住の小山浩鳥(おやま ことり)さんは小山竜浩師匠の弟子であり、和太鼓演奏グループ「タコハチ」の主宰者としてオレゴン州を主に演奏活動をされています。また、篠笛奏者でもあり、アメリカにおける日本の伝統文化の普及振興に大いに寄与している貴重な存在と言えます。
小山浩鳥さんが作詞・作曲した「ポートランド盆唄」が竜浩会社中による伴奏、武花千草先生による唄、そしてアメリカ組による盆踊りがめでたい舞台を盛り上げます。


盛り上がった舞台は、第四部に移り、数々の唄が披露された後に竜浩会女性津軽三味線3人組による「三味線バトル」が舞台を引き締めます。

舞台は第五部となり、会員一同による合唱が披露され、その後も民謡の唄声が続きます。


楽しい時間は過ぎ去るのが早いもので、第六部を迎えます。第六部は竜浩会社中による津軽じょんがら節で華やかに始まります。

武花千草先生の唄う「秋田人形甚句」に扇子が舞い踊り、千草先生の「筑後伊勢音頭」に須藤房静師匠が舞って舞台に彩を添えます。

続いて、武花千草先生による「津軽あいや節」が竜浩会社中の伴奏により会場に響き渡り、圧巻のステージになりました。

さあさあ! 日本郷土民謡協会 名人位 武花烈子お家元のご登場です!
唄は「秋田飴売唄」と「秋田小原節」がご披露され、名人位の唄声は人を酔いしれさせる魅力にあふれています。



いよいよお客様とご一緒にフィナーレとなりましたが、締めにふさわしい「花笠音頭」が全員参加で演奏され、唄声に手拍子も添えられての華やかなフィナーレを迎えました。

武花烈子お家元と二代目会主の武花千草先生によるご挨拶が述べられ、閉会の辞をもって第57回 武花会民謡まつりはお開きとなりました。
