
第11回民謡Groove
民謡ファン、ジャズファンお待ちかねの第11回「民謡Groove」が、本日、横浜のキングスバーにて昼の部と夜の部の2回公演で開催されました。開場と共に既に予約のお客様のご入場で超満席。
リーダーのドラマー・かたぎり聡先生のご挨拶のあとのドラミングで演奏者が次々にステージに登場!

民謡歌手の武花千草先生のご挨拶があり、オープニングはお賑やかに熊本県の民謡「おてもやん」から。会場は明るくノリノリの軽いお手拍子の入ったスタートとなりました。続いて滋賀県の民謡「淡海節」でしっとりと引き締め、今年は午年ということもあり、馬にちなんだ民謡3曲をメドレーで唄われました。北海道の民謡「江差馬子唄」と「十勝馬子唄」、そして岩手県の民謡「ちゃぐちゃぐ馬コ」






民謡は三味線、和太鼓、尺八・篠笛、お囃子が唄の伴奏の定番ですが、民謡Grooveは和太鼓の代わりにドラムが演奏することにより、民謡の味わいにジャズのエッセンスを加えたアレンジでお客様の心をくすぐろうという試みです。
民謡を聞きなれた人にはドラムの奏でるジャズ風のリズムと民謡では太鼓ソロなどありえないことですがドラムソロが入り、その瞬間はすっかりジャズの世界に切り替わり、やがてジャズの香りつけの民謡調、しかも唄は本格的な民謡という味わい深い演奏が広がっていました。
三味線と尺八・篠笛が唄のメロディーを押し上げながらもドラムとのバランスが絶妙で、曲のバラエティーにお客様の期待感は高まるばかりでした。

青森県の津軽地方の民謡「弥三郎節」がご披露されました。この唄は「嫁いびり」の唄として有名で、今では人権侵害などと言われる内容ですが、民謡というのはこのように人々の生活のありのままが素直に唄われている日本の伝統文化の象徴だと言えるでしょう。
続いて唄われた青森県の民謡「津軽三下がり」と三重県の民謡「尾鷲節」はそれぞれの地方色の違いが分かる民謡で、日本は小さい国ながら広いなと民謡を通じて思い知りました。それが第一部の締めの唄となりました。
10分の休憩の後、第2部の始まりです。
武花千草先生は神奈川県のご出身ですが、ご両親は秋田県のご出身です。幼いころからお母様であり民謡武花流・家元の武花烈子先生よりのご指導を受けて二代目会主を引き継ぐことになりましたので、秋田県にちなんで秋田民謡特集を組まれました。

まずは、「秋田音頭」からノリノリのお手拍子で2部の始まりです。そしてあまり聴かれない珍しい民謡2曲「秋田盆唄」と「大正寺おけさ」をご披露されました。日本全国各地にちりばめられた民謡は一体なん曲あるのでしょうか?
続いて、秋田県には「おやまこ」とつく民謡がいくつかありますが、「おやまこシリーズ」として3曲がご披露されました。ちなみに「おやまこ」とは山を親しみを込めて呼んで「お山」に小さいものを指す接尾辞「こ」がついて、「おやまこ」と可愛らしく表現されます。子供を「ちびっこ」、女の子を「あまっこ」などと呼ぶのも一例です。

最初に「おやまこ三里」、続いて「仙北おやまこ」、最後に「鹿角おやまこ」の聴きくらべ。似たような部分もあり、それぞれがどこかで影響しあっているのかもしれませんね。面白いものです。



2部も後半となりました。「ドンパン節」ではお客様に膝叩きと手拍子を織り交ぜた合いの手で参加をして頂き、全員参加のお賑やかのドンパン節でノリも絶好調! 「秋田港の唄」は昭和14年作の新民謡と呼ばれる民謡で、歌謡曲の要素の入った心地よさを感じる曲です。続く「秋田船方節」は秋田県を代表する民謡の一つですが、武花烈子家元はこの唄で民謡大会を優勝して日本一を獲得したという武花家にはゆかりのある唄です。家元の唄声を二代目会主がしっかりと引き継いで朗々とご披露の大喝采!
いよいよ締めの唄となりました。「秋田人形甚句」を締めにふさわしく、明るいノリで唄い納めたところで「アンコール」の声と共にお手拍子!
おめでたいノリノリ唄の「南部俵積み唄」が華やかに、にぎやかに、楽しく~大きな拍手、拍手、拍手!

お越し下さいました皆様に厚く御礼を申し上げます。
これからも回を重ねて民謡Grooveを育ててまいりたいと思いますので、今後とも皆様のご支援を賜りたく、よろしくお願いを申し上げます。
キングスバーの店長様、スタッフの皆様大変にお世話になりました。
有難うございます!
ドラム:かたぎり聡先生
唄:武花千草先生
津軽三味線:小山竜浩師匠
尺八・篠笛:三枝寿童先生
お囃子・鳴り物:武花麻乃梨さん、武花実乃梨さん